Africa Open Innovation Challenge powered by JICA|国際協力機構(JICA)オープンイノベーションイベント

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気象予測等によってコメ農家の意思決定をサポートするイノベーション

(想定するソリューション例)
気象、土壌、作物の育成データ等を利活用し農家の意思決定をサポートするソリューション

 


 
 

BACKGROUND

 セネガルでは、JICAプロジェクト「セネガル川流域灌漑稲作生産性向上プロジェクト(PAPRIZ2)」が実施されています。灌漑稲作においては、灌漑ポンプを常時稼働させる農家が多く、生産コストや水資源の浪費が問題となっています。この点、降雨の時期や雨量を正確に予測できることができれば、雨水を活用してこれらの課題を解決することができます。また、セネガル国では灌漑稲作の二期作を推奨しており、乾季作の収穫のタイミングが、これに続く雨季作の開始時期に影響を与えるため、可能な限り事前に降雨の予測ができると、二期作の栽培計画を立てる参考にもなり、メリットがより大きくなります。さらに、効率的な稲の育成モデル(気温、水の管理、施肥の量・タイミング等)と組み合わせることができれば、農家の生産性を一層向上させることができます。本チャレンジでは、気象、土壌、作物の育成データ等を利活用し、コメ農家の意思決定をサポートし生産性を向上させるソリューションを募集します。  


 

WHY PARTICIPATE?

  • JICAが実証機会を提供(約300~500万円の実証費用をJICAが負担)
  • 実証が成功した暁にはJICAのプロジェクトにおける導入の可能性( PAPRIZ2等にて)
  • JICAによる政府機関や公的機関等のネットワークの提供
 
 

POINTS TO CONSIDER

セネガルには通信環境が弱い地域も多く存在します。弱い通信環境でも適用可能なソリューションの提案を歓迎します。

 
 

PoC

  • 実証期間:2020年2月~6月のうち3ヶ月程度を予定しています。
  • コロナの影響により現地渡航が難しい場合は、遠隔で実証することを想定しています。
  • セネガルの実証現場はPAPRIZ2活動先のセネガル川流域灌漑地区(全8万ヘクタールのうちの一部)を予定しています。
  • PAPRIZ2の実施機関であるSAEDが雇用する農業普及員のうち5~10名を対象に実証を行う想定です。
  • ソリューションのユーザーはSAEDの技術担当官又は普及員数十名程度を想定しています。
      【技術担当官について】
    • 業務内容:SAED本部又は支所で技術的な業務(灌漑排 水施設の維持管理、水管理、気象データ等収集管理に係る業務等)を行っています。
    • 学歴等:大卒レベル以上で農業、土木系、理工学系出身が主です。
    • ITリテラシー及びネット環境:ユーザーの大半がスマートフォンユーザーです。また、勤務先の事務所ではインターネットに接続可能なPC端末があります。インターネットの速度は概ね5.0 Mbps~20.0 Mbps程度です。
    • 【普及員について】
    • 業務内容:農地で直接生産者に対する営農・技術指導を行っています。
    • 学歴等:主に農業系専門学校等出身の20~30代及び年配の豊富な経験を持つ者が主です。
    • ITリテラシー及びネット環境:約 3~4 割はスマホユーザー、残りはフューチャーフォンユーザーであり、全員、スマホ含めて携帯電話は 使いこなせます。他ドナーによるパソコン研修も受けた経験はありますが、初級ユーザーレベルです。事務所は携帯通信網圏内(4G)。事務所にはインターネット環境(下り約~200kbps)あり(ただし、場所によってはより通信環境の悪いところもあります)。
  • 現地とのコミュニケーションには基本的に仏語が必要となります(英語はほぼ通じません)。
    ※実証実験の間、提案者が通訳が必要な場合は、通訳費用をPoC予算に含めることが可能です。
  • ソリューションの操作言語については仏語が望ましいです。
 
 

現場に関する補足情報

  • 雨季の栽培関連スケジュール(2019年の例):
    • 乾季作の融資返済完了:6月下旬~7月上旬
    • 雨季作の融資申請:7月上旬~7月中旬
    • 肥料等投資財調達:7月中旬~下旬
    • 播種:7月中旬から開始し、8月中旬までに終了
    • 収穫:11月下旬に開始、12月下旬から1月上旬に終了

    ※例年セネガルの雨季の開始時期(最初の雨)は6月下旬から8月上旬頃
    ※PAPRIZ2では二期作の普及を推進している。2019年の乾季作のスケジュールは2月中旬から3月初旬に播種、6月中旬から6月下旬に収穫
    ※二期作を実施している地域では、雨季作開始前に乾季作融資を全額返済しなければ、雨季作に必要な投資財の調達に必要な融資を受けることができない。このため、投資財の調達時期と融資返済サイクルを営農計画に反映することが二期作を実現する上で重 要となる。これらを含めた稲作営農計画のリマインダー機能を含むソリューション が推奨される。

  • 雨季作で栽培されている主な稲の品種:Sahel 108 及びSahel 134  ※乾季作と同じ品種。
  • 雨季作時の水源:ほぼ全てセネガル川とその支流を水源とするポンプ灌漑。
    天水農法は行われていない。
  • 現在用いられている気象予測手段:民間航空気象庁(ANACIM)がラジオ、ウェブサイト、SMS等を使用して技術者や一般向けに気象データの提供を行っており、雨季前には雨量に関する気象予測を用いた農民組織等への研修・啓発の実施、雨季期間中は毎日及び10日間の気象予報の配信を行っている。また、AGRYMET(Agrometeorology, Hydrology and Meteorology)委員会が降雨状況や農業への影響等の情報を収集・分析し発表している。
 
 

SAED関係者の様子

 
 

「セネガル川流域灌漑稲作生産性向上プロジェクト(PAPRIZ2)について

  • 事業:技術協力
  • 課題:農業開発/農村開発協力
  • 期間:2016年5月〜2021年5月
  • 概要:
    セネガルは、西アフリカの中でも有数のコメ消費国ですが、国産米による自給率は低く、多くを輸入に頼っている状況です。国家計画「セネガル農業推進加速プログラム(2014~2018年)」の中では、2017年までのコメの自給達成へ向けて、国産米の増産が喫緊の課題となっています。この協力では、セネガル川流域の稲作セクターの中長期的な開発計画を策定するとともに、セネガル川流域で、特に稲作が盛んなダガナ県、ポドール県において、栽培技術、灌漑インフラ維持管理、農業サービスプロバイダーのサービスの改善を支援します。これにより、コメの生産量と質の向上を図り、国内流通量の増加に寄与します。
Source: https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/files/000411141.pdf
Source: https://www.jica.go.jp/oda/project/1400518/index.html

小規模灌漑スキームでの収穫・脱穀の様子。プロジェクトによる稲作栽培研修を通じ、適期収穫を指導することで、籾品質の向上が期待される

 
 

SCHEDULE

応募

2020年10月19日(月)~
11月22日(日)

エントリーフォームからご応募

選考

2020年11月初旬~12月下旬
1次審査(書面審査):2020年11月下旬~12月下旬  結果通知は12月4日(金)を予定
JICAとの協議※1 :12月上旬~12月中旬
最終審査※2:12月下旬予定

実証

2021年2月~6月
のうち約3ヶ月間程度

最終報告

2021年6~7月(予定)

※1 ZOOM等によるオンラインMTG(1時間弱)をセットする予定です
※2 JICAとの協議を経て実証計画をブラッシュアップ頂き、企業概要、ソリューション詳細、実証計画などについてオンラインでプレゼンテーション頂く予定です

 
 

ENTRY

応募資格:本テーマについては英語でコミュニケーションが可能であれば海外企業の応募も可。ただし、その場合、応募書類は英語のみに限定します。

「応募する」よりエントリーフォームに進み、必要事項を入力してください

提案の評価基準は下記を予定しています。なお、評価結果は一切開示しませんので、ご了承ください。

  • 課題の解決性
  • 実現性
  • 競合優位性
  • 実証計画の妥当性
  • 実績
応募する
 
 

CONTACT

お問い合わせは下記メールアドレス宛にお願いいたします。事務局より返信させていただきます。

Africa Open Innovation Challenge powered by JICA運営事務局
E-mail: jpopeninnovation-jica@tohmatsu.co.jp

 
 

契約の形態

 本実証実験は業務委託契約に基づき実施頂き、提案者には業務委託契約の成果品として契約書に規定する報告書を提出して頂きます。
本実証実験の実施管理は、Africa Open Innovation Challenge powered by JICA 運営事務局が担っております(以下「事務局」といいます。)。事務局は、有限責任監査法人トーマツ、デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社による共同企業体が、JICAからの委託を受けて運営しております。このため、提案者は、実証実験実施に係る業務委託契約を対JICAではなく、対事務局(有限責任監査法人トーマツ)と締結することになります。

  • 選考に係る評価内容及び結果は一切開示しませんので、ご了承ください
  • 本実証実験で提案者が調達する資機材の所有権はJICAに帰属するものとし、JICAは原則として実証実験終了後事業実施国政府関係機関等に資機材を譲与します。
  • 提案者が製作するプロトタイプその他実証実験に関連する創作物の知的財産権は、本件業務委託契約終了後も提案者に帰属することとしますが、提案者はJICA又は事業実施国政府機関等に業務委託契約終了後も含む利用許諾を与えることを原則とします(別途提案者とJICAで書面により確認します。)。
  • 業務委託契約の成果品である提案者が作成した報告書の知的財産権は、JICAに譲渡いただくものとします。
  • JICAは提出された報告書を原則として外部公開します。報告書に提案者等の商業上の秘密に該当する内容が含まれる場合、内容の一部を非公開とします。その際、非公開とする内容と範囲については、提案者、JICA、事務局の3者が協議をした上で決定することとします。
  • 本実証実験の概要は、JICAの広報活動の一環として、JICAにより公表されます。
  • 現地情勢の変化やCOVID-19感染拡大の状況によってPoCが実施できなくなる可能性がありますことご了承ください。

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